傷跡・瘢痕・ケロイドとは?
擦り傷や切り傷などの外傷ややけど(熱傷)、またニキビや手術による傷が治ると、傷跡が残ることがあります。傷跡のことを医学的には「瘢痕(はんこん)」と言い、深い傷ほど目立ちやすく、跡が残りやすくなります。
また、傷跡が赤く盛り上がった状態をケロイドと言います。皮膚の炎症によってかゆみや痛みを伴ううえ、なかなか治らないことも多いので、早めの治療をおすすめいたします。
これらの状態は外見的な問題だけでなく、患者様のQOLに大きな影響を与える可能性があります。傷跡のお悩みがございましたら、形成外科専門医のいる枚方市・交野市・星田駅のリア形成外科美容クリニックへお気軽にご相談ください。
傷跡・瘢痕・ケロイドの症状
傷跡(瘢痕)
- 皮膚の凹凸
- 色素沈着や変色
- 軽度の痛みやかゆみ など
ケロイド
- 皮膚の盛り上がり
- 赤みや紫色の変色
- 強いかゆみや痛み
- 硬い触感 など
ケロイドと肥厚性瘢痕
一般的に傷跡が赤く盛り上がった状態をまとめて「ケロイド」と呼んでいますが、厳密にはこの状態には「肥厚性瘢痕」というものもあります。ケロイドと肥厚性瘢痕では、主に以下の違いがあります。
ケロイド
- 体質が影響する(浅い傷でも生じる)
- 皮膚の強いかゆみ・赤みを伴う
- 元の傷跡以上に皮膚の盛り上がりと赤みが広がる
肥厚性瘢痕
- 体質はほぼ影響しない(広く深い傷の時に生じやすい)
- 皮膚のかゆみ・赤みを伴う
- 皮膚の盛り上がりと赤みは、元の傷跡の範囲以上には広がらない
傷跡・瘢痕・ケロイドの治療
傷の程度によっては、治癒後も肌の感覚異常やひきつれにより、日常生活に支障をきたす場合もあります。当院では、形成外科専門医が患者様の傷跡の状態を詳細に評価し、抱えておられる背景に寄り添いつつ、最適な治療計画を立案いたします。
主な治療法
- テーピング
- 圧迫療法
- ステロイド(外用薬・局所注射)
- レーザー治療
- 放射線照射
- 手術(余剰皮膚の切除・植皮) など
※治療内容によっては他の医療機関をご紹介することもあります
自費診療(美容施術)
傷跡・ケロイドの効果的な治療や治療後の肌質改善のために、自費診療での美容施術もご検討いただけます。当院では、以下の施術メニューをご用意しております。皮膚や体の可動に影響はなくても、目立つ場所に残った傷跡は、患者様のQOL(生活の質)を損ねる要因となります。まずはお気軽にご相談ください。
主な施術メニュー
- トライビーム・CO2レーザー(傷跡の赤みや皮膚の凹凸、ケロイドの改善)
- ボトックス注射・ヒアルロン酸注入(皮膚のへこみ改善)
- エレクトロポレーション・ダーマペン・ピーリング(肌質改善)