虫さされとは?
虫さされは、蚊やダニ、ハチなどの昆虫に刺されたり、噛まれたりすることで生じる皮膚症状の総称です。原因となる虫によって症状は異なりますが、多くはかゆみを伴う発赤や腫れなどを伴います。体質や虫の種類によっては重度のアレルギー反応を引き起こしたり、細菌感染を起こしたりすることもありますので、経過には注意が必要です。
虫さされによる症状
- かゆみ
- 発赤(赤み)
- 腫れ
- 痛み
- 水ぶくれ
- 発熱・全身症状(重症の場合) など
虫さされの種類
蚊
かゆみを伴う小さな赤い腫れが特徴です。通常は数日で自然に消えますが、患部を掻き壊してしまうと細菌感染のリスクがあります。お子様の場合はとびひの原因になることもありますので、「蚊に刺されたくらい」などと軽視しないようにしましょう。
蚊は感染症を媒介することがありますので、海外で蚊に刺された場合には「マラリア」や「デング熱」などへの感染リスクもあります。海外渡航の際は十分にお気をつけください。
毛虫
毛虫の毒針毛が皮膚に刺さることで、激しいかゆみや痛み、発赤、腫れを引き起こします。症状は接触した範囲に広がり、重症の場合は全身症状を伴うこともあります。直接毛虫に触れなくても、風に乗ってやってきた毒針毛が皮膚に付く、洗濯物に付いた毛に気づかず服を着るなどで発症するケースも見られます。
ダニ
室内に生息するダニとしては、イエダニやツメダニなどが挙げられます。ダニによる虫さされの症状としては、患部がしこり状になること、強いかゆみを伴うこと、太ももや腹部など柔らかい箇所が多いことなどが特徴的です。
なおダニによる虫さされであることは意外と判別が難しく、別の原因が隠れていることもあります。市販薬を使用してもなかなか治らない、痛みがあるなどの場合は、早めに当院へご相談ください。
マダニ・ヒゼンダニ
同じダニさされでも、マダニやヒゼンダニの場合は対処が異なります。マダニに刺されても自覚症状はほとんどありませんが、皮膚に食らいつき続けるため、適切な虫体の除去が必要になります。
ヒゼンダニは皮膚に寄生して「疥癬(かいせん)」という感染症を起こします。強いかゆみや赤いブツブツ(通常疥癬)、角質の増殖(角化型疥癬)などの症状が現れます。抗生剤や駆虫薬による治療が必要になります。
ハチ
ハチに刺されると激しい痛みと腫れ、発赤などが生じます。刺された痛みよりもハチの毒に対するアレルギー反応が危険で、場合によっては重度のアナフィラキシーショックを起こすリスクがあります。同じ種類のハチに複数回刺されると命に関わることもありますので、屋外スポーツやレジャーの際には注意が必要です。
ムカデ
噛まれると激しい痛みと腫れ、発赤が生じます。症状は数日から1週間程度続くことがあります。まれに発熱や吐き気などの全身症状を伴うこともあります。
虫さされの治療
虫さされの治療は、症状の緩和と炎症の抑制、感染症の予防を目的として行います。虫刺されはかゆみを伴うことが多いですが、掻いてしまうとそこから細菌感染やとびひになるリスクがあります。
また、別の皮膚疾患(帯状疱疹やヘルペスなど)と見分けが付きにくいこともあります。誤った対処で症状を悪化させてしまうこともありますので、早めに当院へご相談ください。
薬物療法
- ステロイド外用薬(炎症の抑制)
- 抗ヒスタミン薬(かゆみの軽減)
- 抗生物質(感染症の予防や治療)
- 駆虫薬(ヒゼンダニ)
物理的治療
- 患部の冷却(腫れの軽減)
- 虫さされ部位の洗浄
- 虫体の駆除(体内に残ったハチの針、マダニなど)
自費診療(美容施術)
虫さされによる傷跡が消えずにお悩みの方には、以下のような美容施術メニューをご用意しております。虫さされによる見た目への影響にも、当院は的確にアプローチいたします。
主な施術メニュー
- トライビーム・CO2レーザー(肌の赤みや色素沈着、凸凹の改善)
- エレクトロポレーション・ダーマペン(肌質改善)