熱傷とは?
熱傷(やけど・火傷)は、主に高温の物質への接触によって皮膚や粘膜が損傷を受けた状態を指します。火や熱湯による火傷だけでなく、日光や化学物質、電気によるものも熱傷に含まれます。熱傷の程度は軽度なものから生命に関わる重度のものまで様々で、適切な処置を行わないと感染症や大きな傷跡が残るなどのリスクがあります。
熱傷の症状
熱傷の症状は、その深さ(程度)によって異なります。特に中等度以降の熱傷の場合は、治癒しても傷跡が残ることが多いです。
Ⅰ度(軽度)
- 皮膚の発赤
- 痛み・ヒリヒリ感
- むくみ(軽度)
Ⅱ度(中等度)
- 水ぶくれの形成
- 強い痛み
- 皮膚の発赤・腫れ
Ⅲ度(重度)
- 皮膚の白色化や黒色化
- 皮膚の硬化
- 痛覚の消失(神経の損傷による)
熱傷の原因
- 高温の液体や蒸気との接触
- 火や高温の物体との接触
- 日光による日焼け(紫外線熱傷)
- 化学物質への接触(化学熱傷)
- 電気の体内通過(電気熱傷)
- 50℃以下の物体への長時間の接触(低温やけど) など
熱傷の治療
治療法は熱傷の程度、範囲、部位によって異なります。軽度の場合は自宅での処置も可能ですが、広範囲や顔面など重要部位の熱傷は専門医による処置が必要です。
特に熱湯や熱い油、化学薬品を全身に浴びた場合などは命に関わることもあります。状況によっては救急車の要請もご検討ください。
軽度な火傷の処置
冷却
まずは自宅で5分以上、流水で冷却してください。衣類を脱ぐ必要はなく、その上から水をかけてください。氷や保冷剤を直接皮膚に当てると凍傷の危険がありますので、流水や冷やしたタオルの使用をおすすめします。
軟膏の塗布
抗炎症作用のある軟膏を塗り、治癒を促進します。軟膏の種類によっては症状を悪化させる可能性がありますので、医師の指示に従って使用してください。
なお、場合によっては鎮痛剤を処方することもあります。
中等度以上の熱傷の処置
専門医による適切な創傷処置や、植皮術などの手術が必要となる場合があります。熱傷は軽症に見えても、深く組織が損傷している可能性があります。少しでもご不安がある場合には、お気軽にご相談ください。
自費診療(美容施術)
熱傷治療後に残った瘢痕でお悩みの方には、自費診療での美容施術もご検討いただけます。当院では、以下のような施術メニューをご用意しております。
主な施術メニュー
- トライビーム・CO2レーザー(傷跡の赤みや皮膚の凹凸、ケロイドの改善)
- ヒアルロン酸注入(皮膚のへこみ改善)
- エレクトロポレーション・ダーマペン・ピーリング(肌質改善)